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大幅に改良されたニュー・ムーブメントを搭載したチャペック「アンタークティックパサージュ・ドゥ・ドレーク」

5月に発表されたチャペック初のラグスポ Antarctique(アンタークティック / 南極大陸の意)のTerre Adélie(テール・アデリー)とOrion Nebula(オリオン・ネビュラ)、Abis(アビス)の大成功(いずれも完売)を受けて、Czapek(チャペック)は、アンタークティック コレクションに新作Antarctique Passage de Drake(アンタークティック パサージュ・ドゥ・ドレーク)を発表した。

Passage de Drake - ドレーク海峡


イギリスの探検家、Francis Drake(フランシス・ドレーク)卿にちなんで名づけられたドレーク海峡は、ホーン岬(南米大陸最南端)と、南極のサウス・シェトランド諸島の間の大西洋と太平洋を結んでいる。嵐の海と強大な氷は、この海峡が最も困難な場所のひとつに挙げられている。どの船乗りたちも、悪いことか恐ろしいこと、そのどれかを体験することになるため、万全の準備が必要だと語り継がれる魔性の海峡だ。
チャペック「アンタークティック パサージュ・ドゥ・ドレーク」
自動巻き(Cal.SXH5)。28石。2万8800振動/時。マイクロローターはリサイクルされたプラチナ950製。SS(直径40.5mm、厚さ10.6mm)。パワーリザーブ約56時間。120m防水。250万円(税別予価)。簡単に交換できる、カーフまたはラバーストラップが付属
 アンタークティック パサージュ・ドゥ・ドレーク コレクションは、40.5mm径のSS製で、人間工学に基づいたブラッシュ仕上げのブレスレットを備えている。このブレスレットのブラッシュ仕上げのコマは、Czapekの「C」の形で高度にポリッシュされたリンクで接続される。ブレスレットはクイックチェンジ・システムを備えているため、時計のオーナーは、ダイアルと同じ台形のパターンで装飾されたラバー・ストラップに素早く簡単に取り換えることが可能だ。このニュー・コレクションは、1日1本のみの生産に限定されており、オンラインでのオーダー顧客は、時計の製造日を選択して予約することができる。さらに、センターセコンド針の色から、ケースバックへの刻印まで、いくつかのオプションを選択することも可能だ。



新キャリバー(Cal.SXH5)は、当初18Kゴールド製であったマイクロローターをプラチナ製の少し大きいローターに変更した。次のアップグレードでは、マイクロローターのボール・ベアリングが完全に変更された。これらのアップグレードにより、輪列の伝達効率を90%に引き上げ、約60時間のパワーリザーブを実現することができた。また、地板はジャーマン・シルバーに変更され、小さなブリッジのひとつの表面にブラック・ポリッシュ、さらに細心の注意を払っての6つのインワード・アングルが施された。その結果このパーツの価格は10倍になってしまったらしい。